帆立と分葱の沼田和え

先日、八十八カ所のお参りをされている方がご宿泊の際、夕食をお出しすると「これは何ですか?」と質問をされたのが、帆立と分葱の沼田和えでした。「美味しいです」と喜んで下さり、お気に召して頂けたようで大変嬉しく思いました。
その日は他の魚が何種類かありましたので帆立は刺身には使わず、霜降りした後薄切りにし、分葱と共に芥子酢味噌で和えました。少し生姜を効かせてあります。

日本料理では、酢味噌で和えた酢の物を「沼田(ぬた)和え」と呼びます。酢味噌が沼のようにぬかるんだ田を連想することから、そう呼ぶようになったそうです。
ちなみに、味噌と卵黄、酒、味醂、砂糖を湯煎で練った玉味噌と芥子、そして酢を合わせると芥子酢味噌になります。勿論当旅館では玉味噌から手作りし、甘さを控えめにして酸味を効かせた芥子酢味噌に仕上げています。