炊き合わせ

先日、ご近所さんから上棟式(建前)のお弁当のご注文がありました。余分に作った料理をお気に入りの鉢に盛りつけてみました。お弁当は狭いスペースに窮屈に盛りつけますが、こうやってお皿に盛りつけると、印象がガラリと変わりますね。
おせちにも使える鶏八幡巻は牛蒡だけではなく、人参や莢隠元などを入れると色数が増えて見た目が華やかになります。普段華道のお稽古で引き算を心掛けていて、色数を抑え、色のグラデーションを楽しむ事を先生が教えて下さっているのもあってか、牛蒡だけで十分かなとも考えたりしています。勿論色合いだけではなく味や食感も考えなければならないので、他の食材を合わせた方が美味しく感じられる事も多々あると思います。

「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に正式登録されましたね。昔と違い、今では様々な国籍の料理を簡単に食べられる出来る時代になっています。私が他の国の料理を勉強しつつ、幾つかの選択肢の中から日本料理を選んだのは、幼少の頃から慣れ親しんでいる和食が一番しっくり来たからでしょうか・・白ごはんとお味噌汁があるだけでホッとします。
最近では、鰹と昆布、もしくはいりこで出し汁をきちんと取るご家庭がかなり少ないという統計を数年前に見たことがあります。液体や顆粒などのタイプのものを使うご家庭がほとんどのようです。こういったものに慣れていると、本当に手作りしたものを食べると「何だか物足りなくて美味しくない」と感じがちです。逆に、きちんと出し汁を取って作った料理を常日頃口にしていると「余分なものが入っている味がして美味しくない」となります。出し汁を取るのは面倒だと思われがちですが、日本料理で使う鰹と昆布の出し汁は、何時間もかかるフランス料理や中国料理等のそれと比べると、わずかな時間で簡単に取れてしまうのです(素晴らしい)。
四季それぞれの旬の食材や美味しい出し汁を使って調理するという事以外にも、日本人ならではの細やかな気遣い・・食べる相手を思い料理を作るという部分も大きいと思います。例えば暑い時期に箸を冷たい水につけておき、ふきんで水気を拭いておきます。すると箸を持った時にひんやりし、かつ、箸に口紅がつきにくくなります。
・・話が長くなりそうなので、この辺で止めておきます(笑)。これを機会に和食を見直す動きが大きくなればと思っています。私も丁寧にきちんと和食を作らなくては。

蒟蒻の土佐煮

今月の料理教室の献立に入っているのが「蒟蒻の土佐煮」です。実はお弁当の炊き合わせにも入っていました。簡単に作れ、おせち料理に使えるので今月入れてみました。料理教室もマイペースに頑張ります。