お弁当

今日はご近所のお寺さんからお弁当のご予約がありましたので作りました。
突き出しは粟麩と蕗の白和え。お刺身はキハダマグロの中トロ、鱸、虎魚。酢の物は帆立と分葱の沼田和え。炊き合わせは南瓜、高野豆腐、鶏団子、絹さや。八寸は鯖の塩焼き、霰蕪、穴子の八幡巻、飯蛸旨煮、出し巻き卵、菜の花の芥子和え。揚げ物は海老アーモンド揚げ、蓮根のすり身挟み揚げ、椎茸、獅子唐をレモン塩で。デザートは芋羊羹と苺。税込みで4200円のお弁当です。

最近Facebookで食の安全について警鐘を鳴らすような、あんな記事こんな記事を見かけるようになりました。昔、添加物関連でメディアや書籍等で話題になった頃、私も色々と本を読んだりして恐ろしくなった事を思い出しました。
昔と違って今は便利な時代になり、いつでも気軽に、かつ、安価に食事を楽しむ事が出来ます。長引く不況下でデフレも続く昨今は特に「安さ」を求める消費者ニーズがあるのは致し方ない事かもしれません。
例えば290円のお弁当を販売したとして、それを販売した人が十分な給料を貰えて、お店が潰れないとなると、お弁当1個につきどれだけの利益が出るのか・・そんな事を考えると、原材料に幾らお金をかけているのかと不安にならざるを得ません。
スーパーにも沢山陳列されている冷凍食品や半調理品。同じようなもので業務用があり、こういうものを使うと見栄えが良い上にロスが少なく、原価を安く抑えられ、人件費の削減にもなりますね。ただ、こういうものを使って胸を張って「安全です」と私は言えないと思います。何故なら自分で仕入れて調理していないからです。結局「安さ」を求めすぎると「安全」を失うことになりかねない気がします。

当店では、鰹節と昆布でちゃんと出し汁を引き、刺身醤油や芥子酢味噌、土佐酢も全て当店で手作りしています。市販のものに食べ慣れた方ですと少々物足りなく感じるかもしれませんが、「自家製」や「手作り」と毎回説明するのが鬱陶しい位、手間暇を惜しまず、全て料理人がいちから作っております。というか、私はこれが当たり前だと思っています。体に優しく安全で美味しい料理をお作りするのが料理人の仕事なのですから。